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乗り越える翼。
天の川を渡るための乗り物。
どんなハードルも、障害も、飛び越えて、乗り越えてみせる。
Get over-天の川の逢瀬-
メインのアメジストエレスチャルのドロップカボションは、凄く美しい紫色をしておりまして。
土台の時から、枠にはまらない、飛び越えるような勢いを感じていましたが。
石を盛り込んでゆくと、アメジストエレスチャルの独特の濃淡と色合いが、段々と天の川のように思えてきました。
空に流れる天の川を隔て、一年に一度しか会うことを許されない織姫と彦星。
まるで、この二人を表すかのように、ローズアメジストのスターカットをペンダントの上下に配置していまして。
織姫と彦星をモチーフにする気は全然なかったので、勝手にというか、なんとなくそういう風になっていきました。w
今回は、あえてアーティスティックワイヤーの丸線を使うことで柔らかな印象になりまして。
例えるのなら、使い勝手や用途を重視するよりも、絵を描くような表現の方を重視?したような、そんな作品なんですけども。
アメジストエレスチャルの天の川を隔て。
上の方には、天の川を飛び越える為に広げられた翼が描かれ、彩られてゆく。
ローズアメジストのスターカット。天の川の流れを思わせる濃ゆいアメジストを中心に。
レインボームーンストーン(ホワイトラブラドライト)の純白の羽と、スカイブルートパーズのドロップカットや、ミニボタンカット、アパタイトのさざれなどを組み込んで。
天の川の水辺を飛び立とうとする翼、舞い落ちる羽。
空を駆ける為の翼を表現してみました。
そして、ペンダントの下の方には、天の川を渡るための船や乗り物が描かれてゆきまして。
写真では見にくいですが、左下のローズアメジストのスターカットから、三日月型の船のような形が描かれ。
スカイブルートパーズのボタンカットや、タンザナイト、アメジストのさざれを使って、天の川の、ダイナミックな水の流れのようなものを表していきました。
そして、天の川を渡るための動力として。
スーパーセブンと、スカイブルートパーズのドロップカットを右下の方に組み込んでおりまして。
この石を組み込むことによって、三日月型の船は、手漕ぎボートのような頼りないものではなく。
ちゃんと、動力のようなエンジンやプロペラが内蔵されている船になった(?)感覚
がしてました。
今回の作品は、ペンダントとしてはかなり大きめサイズでして。
土台のワイヤーから、規格外の、枠を飛び出すような感じがしていましたので。
その分、テーマや物語のようなものがとても強く出てきています。
アクセサリーとして作ったというよりも、見た目は、非常に特殊な魔法道具のような。
または、物語を沢山のモチーフと石で表したような。
そんな作品になりました。
翼を広げ、思いっきり飛び立ち。
ハードルや障害、隔てられていたものを
乗り越え、飛び越えようとしている姿。
そして、同時に。
天の川を渡るため、三日月型の船に乗り込み、果敢に川を渡ろうとしている姿。
方法は違えど、織姫と彦星のような二人は。
どちらも、目の前の抗うことのできない大きな流れや何かを、変えようと、乗り越えようと動き出している。
一年に一度の許された日を待つのでもなく。
対岸の二人は、それぞれの方法で川を渡り、乗り越え、会うことで。
新しい関係性を結ぼうとしているような姿が思い浮かびました。
今回、浮かんだ物語は、織姫と彦星がモチーフでしたが。
この作品は、"乗り越える"というテーマが非常に強く浮かびまして。
それがまた、かなりスパルタちっくなテーマだなぁ。(汗)と思ったんですけども。
一年に一度しか会えない。と決まった後の、その先にある物語というイメージというか。
一度決まってしまったり、
決められてしまったものを、
もう一度変えようとするのはものすごいエネルギーや、勇気や、労力がいると思うんですよ。
それに負けずに、前に進もうとしている姿なのかなと思ったんですけども。
同時に、流れに無理やり逆らうのではない、解決法も示されているのかなと思いました。
例えば、
前に進むという時、ついつい、自分の気持ちを通したいが故に、
強引に、無理やり推し進めてしまったり。
大きな流れに抵抗して、無理やり進もうとしてまって上手くいかないことなんかもあると思うんですよ。
でも、この作品に描かれてる二人は、流れに無理やり逆らうんじゃなく、川の上を飛ぼうとしたり、エンジン搭載の船を使って進もうとしたり。
違う方法を選んでいる気がします。
これは私の勝手な解釈ですが、
この作品にとっての
天の川は、
大きな障害、ハードル、渡ることが不可能に見えるもの。など、
一見して、越えることなんて無理っぽそうなもの←、諦めざるを得ないもの表してるんですが。
でも、どんなに無理そうに見えたとしても、渡ることが不可能ではない気がするんですね。
この作品に描かれてる二人は
無謀に、無計画に、川に飛び込んで泳いで渡ろうとしてる姿でもなく。
ただ、立ち尽くして時を待つのでもなく。
片方には翼が。
片方には船が。
既に、目の前に用意されている。
これで乗り越えられるのかどうかは、やってみないとわからないと思うんですが。
だけど勇気を出して、踏み出せる段階まできているってことなのかなと思いまして。
お互い想い合って。
お互いができる方法で、天の川を渡ろうとしている姿。
待ってて。今行くから。
対岸で、
二人ともそう思って行動してる。
なんだか胸が熱くなってくるような。
勇気が湧いてくるような。
会えない切なさよりも、ずっと。
どれほど遠くにいたとしても。
大丈夫、きっと会えるよ!
そう、強く思って踏み出せる。
どんなに沢山の手段が用意されていても、
諦めてしまっていたり。
心が行こう!と思えなければ、
どこにも踏み出す事はできないように。
この作品は、強く強く。
貴方の背中を押してくれるような感じじゃないかと思いました。
そして、きっと。
乗り越えられる方法を、
貴方に示してくれる。
そして、ハードルや乗り越えるものの象徴として天の川という解釈をしましたが。
同時に、この天の川とは二人を結びつけてくれるものの象徴でもあるのかなと思いまして。
まるで運命の赤い糸のような繋がり。
どうしても、ハードルや障害という言い方をすると、大変なものとか、嫌なもの、という風に、ちょっとネガティヴに感じてしまうけれど、
それがあるからこそ、離れられない強い繋がりになったりするのかもなぁとも思いますし。乗り越えた後には、大きなギフトや、豊かさにも繋がってるのかなーと思いました。
星空の中。輝く星の煌めきの中で。
一心不乱に大きな翼をはためかせ。
暗い、波打つような川面を
三日月型の船で突き進む。
"貴方の姿は、まだ見えない"
それでも。
乗り越える翼。
舞い落ちてゆく羽の先には。
満天の星空の中で
輝きを増してゆく三日月が。
天の川を渡るための乗り物。
揺れる船の中で。
ふいに、手にする羽
見上げた空に描かれる翼。
どんなハードルも、障害も、
飛び越えて、乗り越えて
貴方に、届くまで。
きっと。
あと、もう少しで――。
Get over-天の川の逢瀬-
そんなイメージの作品なのかなーと思います。
販売価格 | 25,000円(内税) |
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