これは、武器職人ではなく。
魔法使いが作った銃だよ。
だからね。
戦いに赴く為に懐に忍ばせるのではなく。
何かを傷つける為に持つものでもなく。
相手を撃つため、自分を撃つ為ですらない。
その銃から放たれる魔法は、
幾つもの星の力を帯びて煌めくんだ。
世界を彩る魔法の銃。
いつかの日に
君が夢見た、魔法の銃だよ。
今回の作品は、一応試作品ということになるんですけども。初めて作る銃にしては、まるで前からつくり方を知っていたような気分にさせる、不思議な銃になりました。
テーマも何もかも、真っさらな状態から。
とりあえず銃という形を作ってみる。
そういう試みから始まり、水晶とワイヤーを重ねていくたびに、徐々に、徐々に、この魔法の銃の形が浮き上がっていくような感じがしていました。
銃身と、グリップに埋め込んだ3つの穴あき水晶。そこから、シルバーカラーワイヤーと、ガンメタワイヤーで銃の形を作ってゆく。
土台の部分までは、昔の海賊が持っているような、かなりレトロな銃のイメージだったんですが。
石を盛り込んでゆくと、
青空を飛び越してゆき、宇宙へと向かってゆきました。
グリップ部分は、昔の銃のイメージでのレトロさ、渋さのようなものを表す為に、黒に薄っすらと他の色が混じっているような独特の色合いのレインボーオブシディアンのリーフがぴったりでしたので、それを取り付けまして。
アンダリュサイトのミニボタンカットや琥珀などの茶色を配置して、さらにレトロ感アップさせていきました。
このグリップを握った時点では、まだ地上。
だけどそこから、銃を構えると。
青空を見据えるかのように輝く、ブルーミスティックトパーズ。
これは天然のトパーズに金属を圧着させてこの色を出しているものなんですが。
グリップ部分と、引き金と、銃身にそれぞれ配置しておりまして。
地上から青空へと飛び立ち。
地球の大気圏を抜けるように、その先を見据え。宇宙をぐんぐんと突き進むような感じがしました。
軽々と宇宙に到達し、月を横目に通り過ぎるようなイメージで、グリップ部分に一粒だけのムーンストーンの6mm丸玉。
宇宙空間を思わせる、ラブラドライトの5mm丸玉は、まるで銃に弾丸を込めてゆくような気持ちで配置してゆきました。
地上から、地球を飛び出し。
宇宙や銀河、星々をこの銃で旅するように突き進むイメージと共に。
自分が経験し、旅している宇宙そのものを、そのまま、弾丸にして撃ち込むような奇妙な感覚が重なっていまして。
撃鉄から銃身に向かうにつれ、盛り込んだ石の一粒一粒が、宇宙の星や、魔法のエネルギーを表してるかのように感じられました。
丁度、引き金のあたりから、銃身の先端までのラインで、流れるように様々な石を配置していまして。
これは、銃の弾丸を込めてゆくような感覚だったんですけども。
弾の種類は一つだけではなく、大小様々な種類の魔法を沢山込めてるみたいなイメージで。
ラブラドライトだけでなく、アイオライト、アクアクリスタル、アンダリューサイトのミニボタンカットや、六芒星のパーツに留めたゴールデンオーラなど。
銃身に散りばめた石たちは、宇宙を旅した時に見た、彗星や、惑星、様々な星を表し、その力がギュッと込められてる。
さっき通り過ぎた筈の月さえも弾丸に変わり。
旅した宇宙の星や、惑星が次々と弾丸へと変わる。
まるで、経験した事が自らの力へと変えられていくように。
星の力が込められた沢山の魔法が、この銃に詰め込まれ、放たれようとしているように見えました。
唯一、撃鉄部分と先端にあるガーネットだけは、星や宇宙のイメージではなく、発射するための起爆剤のような感じで、勢いを表してみました。
この銃は、
例えるなら、銀河鉄道999の、宇宙戦士の銃として出てくるような雰囲気でして。見た目はビームがバンバン出そうなコスモガン!て感じで、とても威力があって強そうに見えるんですが。
実は、
浮かんでくるテーマや、持った時の感覚としては。
めっちゃ、軽いなー
とおもいました。(笑)
まるで、オモチャの水鉄砲を持つくらいの気軽さ。
銃なのに、ずっしりとした重さもなく。
ビームが出そうな見た目なんだけど、実は、何も傷つけることのない魔法ばかりが詰め込まれている。
地上から、宇宙へと旅するくらいの規格外の広さを持つイメージの銃なのに。ww
それぞれの星の力を借りた魔法は、組み合わせや配置などで発射する度に効果が変わるのに。
なんだか楽しげで、面白そうな効果を持つものばかりです。
これは、例えるのなら、レプリカや模造品の要素がかなり強いのかなーなんて思ったんですよね。
例えば、銃にしろ、剣にしろ、もしも本物を持つとなると。
それを扱う責任がのしかかったり、取り扱いに注意しないといけなかったりと。
遊びでは使えなかったり、気軽に持てなかったり、結構、気を使うものだと思うんですよ。
でも、模造品やレプリカなら、飾ったり、持って楽しむ部分が多いので、安心して持てるじゃないですか。
この銃も、どちらかといえばそんなイメージで。
試作品でしたので特に、危険性の無い、安全な銃としての要素が大きくなったのかなと思いました。
武器職人ではなく。
魔法使いが作る銃。
これがもしも本物なら、危険な魔法だったり、強力な魔法が込められているでしょうが。
誰にでも扱えるように、効果をあえて制限して、安全性を重視したものという感じですので。
危険が無いなんて、つまらない。
緊張感や、技術の向上や、ヒリヒリするようなスリルを味わいたいという人には向かないんですが。(笑)
魔法使いが作る銃というイメージで出来たこの銃は、とても夢があるなぁとおもいました。
引き金を引いて、
どんな魔法が飛び出すかお楽しみ。
この銃を使うにつれ
思い出も、知識も、経験も。
自分の中の引き出しも。
沢山、沢山増やしてくれるみたいに。
ぽん!と飛び出す魔法に、一喜一憂する。
そうさ。
楽しいだけの魔法とは限らない。
宇宙や星を弾丸にしてるのだから。
常識なんて通用しないよ。
オモチャのような気軽さなのに。
そこに込められた魔法に、
毎回驚かされる。
ドキドキしながら
ワクワクしながら。
時にガッカリしながら。
怖がらずにこの銃を使いこなしてごらんよ。
引き金を引く度に
きっと、見たことの無い世界が開けるからーー。
この軽さ。
この銃に込められたテーマを一言で言うなら
"遊ぶこと"
なのかもしれません。
ぱっと見は、レーザービームが出てきそうな程、鋭いイメージの銃だけど。
持ってみると、驚くほど軽くてちゃちで。
何もかもを吹っ飛ばして笑えてしまうくらい。
遊ぶなんてとんでもない!
役に立たなきゃ意味がない!
そんな風に、真面目にガチガチだった思考から、ふっと解き放ってくれるみたいに。
ちょっとふざけて、はしゃいでみて。
楽しんで。調子に乗って、たまにはイタズラして怒られたりして。(笑)
周りの目さえ気にせず、自分の心のままに。
遊んでいいんだよ。
そう、言われてるみたいに。
この銃を見ていると、子供の頃に水鉄砲を構えて無邪気に遊んでいた時のような気持ちになります。
大人になって、色んな思考に縛られて。
周りの目も、自分の目も厳しくなって。
遊ぶことを忘れてた。
幼き頃に見た夢をもう一度。
役に立つかどうかなんて、関係ないさ!
宇宙にある沢山の星を集めて
この銃に込めて撃つんだ。
どんな魔法が飛び出すのか、お楽しみ。
ワクワクしてきた?
ならもっと、君に教えてあげるよ。
世界を彩る沢山の魔法と。
この銃の楽しさをさ!
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