【白龍刀-浮雲-】ワイヤーソード

22,000円(内税)

商品の説明






※こちらの作品は、アーティスティックワイヤー角線(四角い線)と丸線を混ぜて制作しております。

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白龍刀―浮雲―


とても細長いコロンビアレーザーポイントは、先端に小さな欠けこそありますが、透明感もあり、まさに刀のイメージにピッタリでして。
私が今まで作ってきた剣や刀の中でも、ピカイチに鋭い刀身をしています。

そのイメージを崩さぬよう、アーティスティックワイヤーの、シルバーカラーと、角線を混ぜて、日本刀の柄をモチーフに、作っていきました。

最初に固定がてら巻いていたワイヤーの芯は、わざわざ刀のような装飾を作り、それを柄に見たてていたんですが。
その後にうねるような銀色のワイヤーが、どんどんと重なり合ってゆきまして。

まるで、白い龍が刀に巻きつき、絡みつくような姿になってゆきました。

レインボームーンストーン(ホワイトラブラドライト)を入れる前の土台の段階では、日本書紀や古事記に出てきそうな、日本古来の神様のイメージや。
その時代独特の、髪を結った人の姿を感じていまして。

もしかしたら、この作品のイメージの白龍とは、古来から存在していた龍さんなのかもしれません。

そしてこの作品では珍しく。

作っている途中に、ふと。
その白龍さんに話しかけられたような感覚がありまして。
こんなセリフが浮かんでいました。


――汝、形無きままに、その形を示せ。――


日本刀という形に、囚われるな。
龍という姿に囚われるな。

在るべき形というものに、囚われるな。

本来は形の無いもの、見えないものを表そうとし、形を与えているのならば。

"形"に囚われてはいけない。


そんなイメージの言葉だったのですが。

不思議と、龍やドラゴンの作品を作る時は、これと似たような感覚や言葉を感じる事は多いです。

龍というイメージ、一般的なイラストや、絵や映画、アニメなどに描かれてるような、そういう姿に囚われてはいけない。

そういう姿でなければいけない、と囚われるな。

現実に存在している形では無いものを、表そうとしているのだから。
この姿が正解なんてものは無いんだよ。

お説教のような、教訓のような。
方向性、特に意識する部分を言われていたのかもなと思うんですが(笑)

この、白い龍が巻きついた刀。

よくよく見れば、柄の部分は、龍の姿が隠されていまして。

東洋龍の細長い形の、銀色の龍の体や、顔などが、見る角度を変えるたびに所々浮かび上がっています。

しかし、それらはポイントを定め、見ようと思えば見えるけれど。

全体的に刀として見れば、その白龍の姿は消えて、ただの一振りの刀になってしまう。


それはまるで、雲を掴むかの如く。

掴めないものを、掴む刀。
切れないものを、切る刀。

白龍刀-浮雲-

と、まるでゲームかアニメで出てきそうな厨ニな名前が浮かんできました。(笑


そして、中央に配置した、レインボームーンストーン(ホワイトラブラドライト)のラウンドカボション。
小さいですが、高品質のものを使用しましたので、透明感があり、ブルーの美しいシラーが浮かびます。

まるで、白龍の瞳のように。
向けられる眼差し。

しかし、それもすぐに、白き雲に隠れてしまう。

雲間から見える薄っすらとした空色を、龍の瞳にに見立てているようなもの。

青空に浮かぶ、雲を繋ぎ合わせ。
雲でできた強大な東洋龍が、地上の私を見下ろしてくるようなもの。


そして、もうひとつ強く感じたのが。


ものすごく鋭く、早く、何でも切れる刀のイメージでした。


実は、私が水晶で制作する剣のイメージは、切れる剣ではなく、切れない剣をイメージすることが多いのです。

それは、私自身が切れる剣というものに、ずっと抵抗感を感じていましたし。
美しい装飾をして、飾り付け、切る事には使わない剣、というのをコンセプトにしている所もありました。

これは、例えば、剣というモチーフは、それだけ血を流すもの、戦うもの、切るためのもの。
という、ネガティブな側面も併せ持ってますし。

私の中で、剣とは、その強さや切れ味をもしも自分でコントロールできなくなってしまったら、簡単に何かを傷つけてしまえるものに見えていたからなんですね。

なので、例え水晶の置物であったとしても、切れそうな剣を作るというのは、とても抵抗があるものでした。


しかし、今回作ったこの刀は、違います。

外側に見える、龍というモチーフを一旦離れると。

ある一人の男性が浮かびました。

銀色の長い、長い髪の毛を束ね、絡みつき、巻きつくような柄。
長く、細い水晶ポイントの刀身。
氷のように冷たい瞳
色素がほとんど使われてない無い姿。

この刀のもうひとつのモチーフ、制作中に浮かんできたのは、某ゲームの銀髪のキャラクター。

刀も、そしてそのキャラクター自身も、誰よりも強く、鋭く。
英雄と呼ばれるほどのピカイチの強さを誇りますが、自身の出生の秘密を知ったことで豹変し、破滅の道を進んでしまった。

凄まじい強さを得るということ、切れる刀を持つということは、そのまま、自分自身の行動を問われ。
その強さで、何もかもを突破し、破滅へ突き進む事だって可能になります。

だけど、その強さに追いついてゆかない、心の弱さを抱えれば。
簡単に強さを外に向け、破壊してしまえるほどの、危うさが常につきまとう。

ですから、この刀は。

なんでも思い通りに切れる刀ではなくて。

切れないものを、切る刀であり。
掴めないものを、掴む刀です。


空の雲のように、曖昧で形の無いものを、鋭く切り裂き。
空の雲のように、本来は掴む事のできないものを集め、握りしめる。


強さの、その先にあるもの。
切れ味や鋭さの、その先に見えるもの。

何かを倒す、何かを切る、横に並ぶ者の無いほどの強さを目指す。

その、さらに奥にある大切なもの。

守りたいものは何なのか。
本当に、大切なものは、何なのか。

そういうものを、見定める刀。

だからこの刀は、鋭さも、切れ味も、強さも必要でして。
最初から弱いままなら、気がつかなかった事なのかもしれません。

そこまで辿りついたからこそ、見えてくるもの。

そして、白龍が指し示すものは、そこで留まらず、その先が必要になるということを表していると思います。

それは、突き詰めてゆくと、どんどんと内側の、心の問題になってゆくのかなと思うんですよ。

掴めない、切れない雲というのは。
まるで、心を表しているような感覚で。

自分自身の心でさえも、簡単に誤魔化せ、霧散させ、姿を消して、気がつかなくさせてしまう。


本当に大切なものを、忘れないで。
己の強さの中に、埋れさせてしまわないで。

白龍と、そして浮かんできた銀髪のキャラクターから浮かび上がるのは。

ストイックで突き詰めるような強さと共に。
それを、必要とあらば、全て手放してしまえるような、潔さ。

形に、こだわらない。
強さに、こだわらない。

固執しない。

本当に大切なものは、形では無い。
強さではない。

なら、本当に求めているものは、何?


――お前のその胸の中に、既に答えはあるだろう?――


形無きままに、その形を示せ。

白龍刀-浮雲-



そんなイメージの作品なのかなーと思います。



ワイヤーのみで作った、小さな台座も付いています。

ちょっとオシャレで素敵な、卓上インテリア+”天然石を使ったお守り”として、見て飾って楽しんで頂ければと思います。



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【使用している天然石】


コロンビアレーザー     1石(水晶ポイント)
レインボームーンストーン  1石
(ホワイトラブラドライト)(宝石質ラウンドカボション)


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【サイズ表記】

剣のサイズ   縦 約13.5cm
        横 約 2cm(最大)

ミニ台座   高さ 約 3.5cm


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【ご注意】

※上記の解説は、あくまで製作時に思った事や感じた事であり、このような効果があると保障するものではありません。
購入して頂いた方が、自由に感じるままに使って頂けたら嬉しいです。

※作品はアーティスティックワイヤーを使用した、手作り品ですので、衝撃を与えたり、強く引っ張るなどすると、変形や破損の恐れがありますので取り扱いにはご注意下さい。

※アーティスティックワイヤー(銅線にカラーコーティング加工)を使用しております。
*稀に変色したり、コーティングが剥がれる場合があります。

※写真は明るさなどを加工している為、実物とは多少色合いが異なります。

その他の詳細情報

販売価格 22,000円(内税)