※こちらの作品は、アーティスティックワイヤー角線(四角い線)と丸線を混ぜて制作しております。
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*
雷神の剣
雷レーザー水晶を刀身にして、アーティステックワイヤーの、丸線と角線のゴールドカラーで描いた剣。
ワイヤーである程度の形を作った時に、要所、要所は雷らしいトゲトゲしたラインはあるものの、全体的に見ればとても柔らかな印象で。
柳のように様々なものを受け流しながら進んでゆけるような、そんな感覚がしていました。
そのイメージを崩さぬように、レモンクォーツの枠留めファセットカットを中央に据えて。
そこから、さらにシトリンの大粒タンブルや、小さなさざれ、ルチルクォーツに、ファイヤーオパール、ブロンズシャインクリスタルなど、様々な黄色の石を盛り込んでゆきましたので。
剣の内側から、雷が産まれ、バチバチと音を立てながらも。
周りを巡ってゆくような、産まれたてのエネルギーのような、何かを表しているのかなと思いました。
雷って、普通に絵に描いたりすると、カクカクしていたり、バチバチしてるものとして印象付けられてると思いますんで。
それが、柔らかい印象というのは、凄くおかしい事だと思うんですが。
彩られた黄色のグラデーションは、どれを眺めても穏やかで。
攻撃性のようなものは全く感じられず。
むしろ産まれたての雷の赤ちゃんのように純粋で、柔らかく、初々しい。
内側から、溢れ出してくるような優しいエネルギーのような何か。
そしてその、雷のエネルギーを制御するかのように配置した、コスモオーラや、スモーキーオブシディアンの、暗めで落ち着いた色合いと。
ラブラドライトの小さな宇宙のような色合いを合わせてゆくと。
夜の中でピカ!と光る、稲光のようで。
暗めの石の色が加わることで、より、黄色の色が際立って見えるのかなと思いました。
例えるならそれは
漆黒の夜に咲くような、優しい稲妻。
さらに、実は私、今回のこの剣を作る時にかなり、意識した神様がいまして。
珍しく日本の神様なのですが、タケミカズチさんを意識して作っていました。
wikiでは、
------
タケミカヅチ(タケミカヅチオ)は、日本神話に登場する神。雷神、かつ剣の神とされる。
------
ということで、実は神社にもよく通うくらいに日本の神様の中では、個人的に好きな神様でして。←
雷の剣を作る!と思った時に、雷神であるタケミカズチさんの印象のようなものがふっと、浮かんできました。
私は、基本的には日本の神様はあまり詳しくないですし、
タケミカズチのイメージといいましても、本当の所はどうなのかはわかりませんので。
あくまでも、私が勝手に、個人的に感じた、タケミカズチをモチーフにした作品なんですけども。
雷の剣や、タケミカズチさんをモチーフにしてるのに、ちょっと戸惑うくらいに柔らかなイメージが強すぎて、とても戸惑い、少し驚きました。
それは例えば、一般的な、剣の神とか、雷神とか、軍神とか、そういう戦いの神様的をイメージしたり、モチーフにするならば。
まずは厳しそうとか、堅苦しそうとか、怖そうとか、強そうとか。
そういう印象の方が先に来ると思いますし。
どちらかと言えば、圧力をかけてゆくような、グイグイ押されるようなイメージの方が強くなりそうですし。
圧迫感を感じそうだなと思うじゃないですか。
なのに、私の中で、この剣は。
ものすごく穏やかで。
まるで、産まれたてのように純粋な雷というか。
不思議な、透明感を持ち続けたまま。
優しく、柔らかく、落ち着き払っている。
だけど、それでも、弱い訳じゃ無いんです。
ニコニコしながら、何か、底知れない、測れない強さを奥底に感じる。
きっと、怒らせたらとても怖いんだろうけど、その"怒る"にはなかなか、行き着かないのだろう。
果てしないほどに優しい人。
でも、だからこそ、恐ろしい畏怖を感じる。
だって、その優しさは、ただ甘やかす優しさではないのを知っているから。
穏やかに、柔らかく。
剣を構える姿。
かかってきなさい。
とでも言いたげに。
だけどもう、それだけで。
この人に、勝てる気がしない。
なのに、どうしてだろう。
きっと誰より強いだろうに、その、強さを直接感じさせない。
昼行灯とか、能ある鷹は爪を隠すとか、そういう感覚に近いのかなと思うんですが。
必要以上に外に出さない、強さをアピールしてない。
だけど、走り抜けるような稲妻が、心の奥底に即座に届いて、何かが揺り動かされてゆく。
見た目こそ、ちょっと西洋風な剣ですし、タケミカズチさんが持っている剣とはまた違うのかなと思いますが。
雷のエネルギーを有効活用するような、そんな雰囲気だなと思いまして。笑
常にフルパワー、常に全力投球!猪突猛進!とか、そういう血気盛んな熱い感じじゃなく。
強でも弱でも、出力は思いのまま。
その強さは常に、完璧にコントロールされていて。
戦う事や、勝つという側面はもちろんありつつも。
この柔らかさは、必要に応じての受け止める力や、受け流す力もまた、同じくらい大きいんじゃないのかなと思いましたので。
戦わずして勝つという戦法も、沢山持ってるのかもしれないなと思いました。笑
単純な、力の強さという秤では測れない。
だけど、計り知れない強力な何かを持ってる。
それが、とても頼もしいなと思いました。
剣を見つめていると。
何か、ふっと余計な力が抜けて、穏やかな気持ちになると同時に。
心の奥から、新しい力が湧いてくるような。
または、優しい気持ちになると同時に、強い想いが溢れてくるような。
ひたすらに柔らかな、雷神の剣。
その後、その剣のイメージに一番近い漫画のキャラクターが、突然思い浮かびまして。笑
なので、そういうイメージを合わせていくと。それは、私の中ではなんていうか。
心の中の師匠みたいな存在なのかなと思いました。
漆黒の夜に、咲くように輝く。
優しい稲妻
その穏やかな微笑みは、底知れぬほどに深く。
計り知れないほどに柔らかく。
私の心を、捉えて離さない。
この剣は、きっと。
誰よりも強く。誰より優しい。
そう、触れる度に。
言葉にならない、懐かしい想いが溢れてくる――。
全てを受け止め。
柳のように受け流して。
緩やかに微笑む、その姿。
今の貴方なら、きっと扱える事でしょう。
手渡される剣。
それは、胸の奥底まで、浸透してゆくような。
柔らかな強さを携え、光明を宿した。
雷神の剣
そんなイメージの作品なのかなーと思います。
ワイヤーのみで作った、小さな台座も付いています。
ちょっとオシャレで素敵な、卓上インテリア+”天然石を使ったお守り”として、見て飾って楽しんで頂ければと思います。
販売価格 | 22,000円(内税) |
---|