※こちらの作品は、オーダーアイテムとなっており、オーダーメイドを申し込みされた方以外はご購入いただけません。
万一他の方がカートに入れられましても、そのオーダーは無効となります。ご承知くださいませ。
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テーマは『New Beginnings』です。
イメージは夜明け前。
空の上方はまだ星々のまたたく濃紺、だんだん稜線が明るくなっていき、朝焼けの色が映り始めているグラデーション。
花さん定番の雫型(というのでしょうか)ペンダントか、剣または十字架型がいいです。
ゴールドの角線が好きです。シルクリボンでも、ゴールドチェーンでも合う感じで、もし剣や十字架なら、あまり大きすぎないもの。縦四センチ程度。青と赤の石がメイン。夜明けをサポートしてくれる光。
・・・と考えているうちに、2つお願いしたほうがいいかなと思えてきました。
なので、
1、夜明け前(雫型ペンダント)
2、マリアの十字架
でいかがでしょうか。
どちらも、ペンダントとして使いたいです。
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ということで、その後にメインに使用する石のご提案をして、お客様とのやりとりをしたところ。
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たとえば雫型でラブラドライト、
十字架のちょうど縦と横のラインが交わる位置の表と裏に、赤と青色の石をリバーシブルで使うことはできませんか?
よく宗教画が好きで展覧会に行くのですが、聖母マリアはいつもこの青色と赤色の服を身につけています。カイヤナイトもルビーも、そのイメージにぴったりなのです。
今回、花さんに石を見立てていただいて、他の石もデザインも、まるまるお任せしたいと思います(*^o^*)
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Cross of Maria
-天女の十字架-
リバーシブルで使えるクロス、ということで。
片方にはカイヤナイトのカボションを。
もう片方にはルビーのカボションを中央に組み込みまして。
それぞれ、色彩も配色も全く違うイメージで石を盛り込んでゆきました。
てことでまずはカイヤナイトの方のクロスの側面から。
中央のカイヤナイトのカボションをメインに、十字を切るように、宝石質の(ダイヤシェイプ)四角い形をしたカイヤナイトを配置してみまして。
こちらは、私の中ではマリア様の十字架。という感じのイメージでした。
土台を作っている時から、このクロスは"正統派"という言葉やイメージが、ガンガンと浮かんでおりまして。
こちら側は
格式ばったような、堅苦しさと同時に、形や、やり方、在り方、順番などにもとてもこだわる感覚。
それでも、その格式を重んじすぎて動けなくなるようなものではなく。
むしろ、その格式の中でこそ、何ができるのか。
どんな形で在れるのかを問われるような感覚がしていました。
作法がどう。決まりごとがこう。
この形でなければ正解ではない。
という細かな事にいちいち左右されているように見えるけれど。
安易に壊そうとせず、大切にできるものを受け入れて、どんどん、自分の中で大切にして分かち合ってゆく。
制限のようにも見える、
その格式の中に在って、
自分がどのように在れるのか。
それが大切ですよと。
言い聞かされるような感覚。
だからこちら側のペンダントはとてももの静かで。
決まりごとはありつつも、自己主張は少なめで。
空のように、色々なものを丸ごと全て、受け入れてしまうような感覚がありました。
十字を切る、青空の色したカイヤナイト。
だけどこの空は昼間の空ではなくて、明方の、日が登る朝日を浴びている空の色。
夜明け前のペンダントよりも、時間的にはもう少し後。
日が登り切り
輝かしい朝日を浴びた空と共に。
雲間から、まるで、天使のはしごのような光が舞降りてくるよう。
スカイブルートパーズの澄んだ水色と、朝靄のように、タンザナイトの青紫色と紫色のアメジストが混ざって、広がってゆく。
ネオンブルーアパタイトの涼しげな青さは、爽やかな快晴。
全体的に石をぎゅ!と盛り込んではいるものの、クロスの下の方は、ワイヤーがハシゴのような装飾になりまして。
マリア様が降りてくるのか。
それとも、自分がそのハシゴを登ってゆくのか。w
私の中では、実は。
このクロスの中にはマリア様の姿や、イメージはあんまり見えてないんですけども。
新しい朝を迎えると同時に。
光のハシゴがぱぁーっと降りて、コンタクトするようなイメージが浮かんでいました。
そしてその、反対側。
ルビーのカボションを中央に組み込んだ十字架は、私の中では天女の十字架。
何故に天女かと言いますと、私が先日に伊勢神宮へ旅行に行った際に、お客様から、天女が出てくる神話にまつわるエピソードと、伊勢神宮の外宮の豊受大神のエピソードを伺いました。
その後、夜明け前のペンダントと、この作品は、旅行から帰ってきてから作り始めたんですが。
こちら側のクロスのイメージは、私の中では太陽の光であると同時に、お客様から教えてもらった天女のイメージがどんどん、強くなっていったんですね。
小さいながらも、透明感のある、ピンク色のルビーのカボション。
私の中では、最初は、太陽のイメージで石を盛り込んでおりました。
ゴールドワイヤーに映える、赤色とピンク色の華やかなクロス。
今までは、登ってゆく朝日や、太陽を見る視点だったのに。
こちらの側面は、まるで太陽そのものになったみたい。
太陽側の視点や、在り方でありまして。
夜明け前のペンダントにも使用した、オレンジ色のキラキラしたサンストーンのボタンカットに、シトリンの黄色の光を纏わせ。
上へ、上へと太陽の光が登ってゆく。
強い光をイメージして、レッドアゲートやガーネットなど、濃ゆい赤色をアクセントにしつつ。
両サイドに、可愛らしい色合いの、ピンクトルマリンを盛り込んでみた所。
柔らかな桃色の衣を纏った、天女の姿が、どんどんと現れてくるような感覚になりました。
登りゆく太陽を背に、舞い降りてきた天女。
青色のマリアのクロスの側面では、マリア様の姿が見えにくく感じていたのに。
こちら側のクロスでは、天女の姿と太陽が強く、強く印象つけられているような気がしました。
希望に満ち溢れ、強い光を放つように現れるその姿。
マリア様と天女は、別々の存在ですし、全く関連が無いんですけど。
裏と表で、印象も、存在も、全く違う姿が現れてしまいました。
とてもとても、強く明るい光。
貴方を引っ張るような。
背中を押すような。
強く、進み始めるような。
大きなエネルギー。
動き出すことを、止めることができない。
こちら側のペンダントは、本当にエネルギッシュ!で、どんどんと内側からパワーが湧いてくるようなイメージでして。
自己主張も強めな感じがします。
マリアの十字架と同じように、こちらも"正統派"であることは変わりないんだけど。
形式ばったものをぶち壊すような勢いといいますか。(笑
光が強過ぎて、その形の中ではどうにも収まりきれない、溢れるようなものを感じさせます。
古くなっていたものを一掃し。
新しい光を吹き込むような。
太陽の光。
そしてもしかしたら、
マリアのクロスだけでは、空の光景と同じように、静か過ぎて動きがなく。
天女の十字架だけでは、光や、動きが強過ぎて疲れてしまいそうだなと思いまして。(笑)
だからきっと。
二つで、一つ。
それぞれ、違う側面を映し出しながら。協力できる形になったのかなと思いました。
一つ前の夜明け前のペンダントには、強い主張というのは少なく。
とても優しげに、景色の中に包み込まれ、溶け合うような色合いでしたが。
このクロスは、それが、二つの側面として分かれた姿にも思えました。
それも、朝と夜という対比ではなく。
太陽と空という対比になってる。
きっと。
空は、朝も、昼も、夜にも変化して、変わり続けるその姿を、常に受け入れ続け。
太陽は、強く、強く。ずっと熱く燃え続け、変わらずに光り続けているんだろう。
だとすれば、マリアのクロスの方の、マリア様の姿が見えない。というのは、そこに居ない訳ではなくて。
常に変化し続ける空のように、見えているけど見えてないと思い込んでいるもの、なのかもしれません。
そして、あれ程、自己主張が強そうな印象だった太陽の光さえも。
ペンダントを裏返してしまえば、たちまちその姿は見えなくなってしまう。
だけど、それでも。
変わらずに光続けているものがそこに在る。
自分は今まで、何を見ていて。
何が見えていなかったのだろう。
比べられる何かを手にして。
新しく、気がつくような気持ち。
きっと、どちらの側面も、
"新しい朝"を迎える為に必要なもの。
新しいはじまりを、進んでいく為にきっと後押ししてくれるもの。
このクロスには。
夜明け前のペンダントには無かった、"動き"や、"気持ち"や"熱い想い"が見え隠れしています。
新しいはじまりを迎えて。
何を成すのか。
どう在ろうとするのか。
自分の中で、ハッキリと。
その"形"を理解するような感覚。
天使の梯子のように差し込んでくる
希望の光の中。
静かに、全てを受け入れてくれるような。
朝空の下で。
貴方の世界が、今。
動きはじめる。
Cross of Maria
-天女の十字架
そんなイメージの作品なのかなーと思います。
制作日記はこちらです。↓
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